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はじめまして! 動物保護団体JAVA(ジャバ)の亀倉弘美と申します。

動物実験の廃止をめざして活動している立場から、こちらのコーナーでコラムを書かせていただくことになりました。

化粧品の動物実験をめぐる話題を中心に、動物にやさしいライフスタイルを提案していけたら、と思っています。

どうぞよろしくお願いします。

 


 

 Against Animal Testing

実はドイツがパイオニア?

化粧品の動物実験が禁止されるまで

 

ロゴナファンの皆さまはもうすでにご存じなのではないでしょうか、化粧品のための動物実験。

たとえばシャンプーの原液をウサギの目に注入する、リップカラーの材料をマウスの口から強制的に投与する、日焼け止めを背中に塗ったモルモットをアルミホイルで覆いUVランプを照射し続ける…

私たち人間が美しくなるためのツールである化粧品に、これまでおびただしい数の動物たちが犠牲を強いられてきました。

 

 

この実態をお知らせすると「化粧品のために動物が殺されていたなんて…」と多くの人がショックを受け、反対の意思を示してくださいます。

 

「美しくなるために動物を犠牲にしたくない!」

この思いは世界共通で、欧米ではなんと今から30年以上前、1980年代に化粧品の動物実験に反対する消費者運動がわき起こりました。

 

「R社は美しさのためにどれだけウサギを失明させるつもりなのか?」

アメリカでは1980年、目がただれたウサギの写真とともに、誰もがよく知る大手化粧品メーカーの実名が出されたショッキングな意見広告がニューヨークタイムズに掲載されました。

動物保護活動家が出したこの広告をきっかけに反対運動が全米に瞬く間に広がり、いくつもの大手化粧品メーカーが動物実験廃止に追い込まれました。

 

1980年4月15日、ニューヨークタイムズ紙に掲載された意見広告

 

ヨーロッパでは、動物実験に反対し動物実験を行わないことをポリシーに掲げて創業するメーカーがいくつも生まれました。

その筆頭である1976年創業のTHE BODY SHOP(英国)は、動物保護団体とともに化粧品の動物実験に反対する署名活動をヨーロッパ全土で展開、400万人もの署名を集めて欧州議会に提出するなど、心あるヨーロッパ市民を総動員して政治に働きかけました。

そしてEUはこれら化粧品のための動物実験を2004年以降段階的に法律で禁止するに至りました(2013年に完全に禁止)。

 

EU加盟国内では化粧品のための動物実験を行ってはいけない(実験禁止)というだけではなく、EU圏外で動物実験が行われた化粧品を輸入したり販売したりしてはいけない(流通禁止)ことが法律で定められたことで、いまEU圏内で化粧品を買う場合は、動物実験が行われているかどうかを心配する必要がないのです。

素晴らしいですね!

 

それにしても、当時インターネット環境はまだ整っておらず、情報を手に入れるには新聞・雑誌やテレビ・ラジオといったマスメディアが主流で、消費者が声を上げるにはこれらメディアへの投書や投稿がメインでした。

企業へ声を届けるにも、ウェブサイトのメールフォームもなければ、SNSもない時代。手紙やFAX、電話といったツールで「動物実験をやめてほしい」と伝えていたのです。

もちろんオンライン署名なんてありません。今とは様相がだいぶ違いますが、動物を助けたいというシンプルな思いが、地道で粘り強い情報発信を支え、企業や政治を動かしてきたんですね。

 

ところで、化粧品の動物実験を語る際に決して外すことのできない存在が、ドイツです。

この問題について先進的なEUのなかでも、いち早く取り組んだのがドイツでした。

 

1986年にはメイクアップ化粧品に対する動物実験を法律で禁止、1998年にはその対象をすべての化粧品に広げて原則禁止としました。

EUの法制化を考えると、実に10~20年も先行しています。

 

民間レベルでは、動物保護団体の協力のもと化粧品製造業者の団体が自主的に動物実験していない化粧品についてのガイドラインをつくり、そのガイドラインをパスして認証を受けたメーカーが表示できるウサギのマークを普及させました。

 

この認証制度が始まったのはなんと1979年!

化粧品の完成品に対して動物実験してはいけない/原料についてもいけない/ミンクオイルや亀のオイルなど動物を殺して採取した原料を使ってはいけない/たとえば製薬企業など動物実験している企業とのあいだに経済的依存関係があってはいけない

など、かなりハイレベルな基準が設定されています。

 

IHTK (International Herstellerverband Gegen Tierversuche in der Kosmetik e.V.)

化粧品における動物実験に反対する国際メーカー連盟が発行しているマーク。

見たことがある人もいるかもしれません。

 

また、2002年には日本の最高法規、憲法に相当する「ドイツ基本法」のなかに動物保護規定が盛り込まれるという画期的なできごともありました。

動物に対する人間の接し方を倫理的で責任あるものとするため、この法改正にはドイツ国民の80%が賛成したといいます。

 

環境先進国と言われるドイツは、このように動物たちに対してもいち早く対応していたのです。ナチュラルコスメのパイオニアとして、動物実験に反対する姿勢を貫いてきたロゴナがドイツで誕生したというのもうなづけますね。

 

 

ここまで読んで、化粧品の動物実験はもうなくなったのね、と思った方がいらっしゃったらごめんなさい。この数年、EUに続いてインドやブラジル・サンパウロ州などで化粧品の動物実験が禁止され、その他の国々でも禁止法案が議会に提出されるといった動きがありますが、日本も含めた世界の大半で、いまなお化粧品のための動物実験が許され、続けられているんです。

次回は、日本がどうなっているのかについてお伝えしたいと思います。

ではまた!

  

参考 『ドイツ連邦共和国基本法の改正――動物保護に関する規定の導入』渡邉斉志「外国の立法214」2002.11

 


 

亀倉弘美(かめくらひろみ)

特定非営利活動法人動物実験の廃止を求める会(JAVA)理事。

化粧品の動物実験反対キャンペーンを担当。4歳と0歳の子育てのかたわら、ボランティアで活動に従事する。

http://java-animal.org




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