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Schönen Tag! 〜ドイツ暮らしエトセトラ〜 Vol.16【ドイツでマタニティライフ?!頼れる味方はエコテスト】



みなさん、こんにちは。
久しぶりにドイツからお便りします。
オーガニックライターのこうぎももこです。

実はわたし、タイトルで一目瞭然ですが、ただいま妊娠中。
2人目が初夏に産まれる予定です。

「ドイツで出産するの?!大変そう!」と日本にいる友だちからはよく言われます。
確かに1人目のときは何もかも初めてで、戸惑うことが多かったです。

なかでも困ったのが出産に向けた準備。
「赤ちゃんに安心して使えるものがほしい!でも、なにが必要なの?どれを買えばいいの?」とわからないことだらけ。
そんなときにとっても助けられたのが「エコテスト(ÖKO-TEST)」でした。



 

エコテストを参考に買ったものは?


わたしが参考にしたのは、エコテストのキッズ&ファミリー特集号。
これ一冊に、マタニティママから、ベビー、キッズの生活に必要な商品が集められています。





撮影:神木桃子

1人目を妊娠していたときに買ったエコテストのキッズ&ファミリー特集号。年に一度発刊されるので、今年も発売されたら買おうと思っています。

この特集号を読んでわたしが実際に購入したのは、
ベビー用のオイルやローション、日焼け止めに粉ミルク、それに授乳パッド、授乳用ハーブティー、抱っこひも、果てはベビーベッドやマットレスまで!
こうして書き出してみると思った以上にたくさんあって、わたしも驚きました。



 

エコテストってなにがいいの?


LOGONA&friendsのオンラインストアには、エコテスト認証の商品が多いので、なにかの折にこのコラムでも紹介できたらいいなと考えていました。
ということで、今回は満を持して(?!)、エコテストについてお話したいと思います。

エコテストは、エコテスト出版が発行しているドイツで人気の商品テスト誌のひとつ。
その歴史はなんと30年以上!
月刊誌と季刊誌があり、1号あたりの読者数は、紙版とデジタル版を合わせ132万人にもおよびます。






撮影:神木桃子

売店の雑誌コーナー。健康や生活情報誌に混じってエコテストも置かれています。中央にある青色のロゴが入った雑誌は、もうひとつの人気商品テスト誌である「テスト(test)」。

商品テスト誌の特徴は、消費者目線であり、中立的・客観的であること。
さらに、エコテストはその名の通り、エコロジカルな視点が加わり、環境や健康への影響が評価の優先事項となります。

テストの対象となるのは、食品や化粧品から保険や電気まで、生活に身近なあらゆるもの。
無作為に選ばれた商品は、中立的な検査機関の試験結果をもとに6段階で評価されます。
その一方で、美味しい、コストパフォーマンスが良い、使い勝手がいいなど、個人の感覚に左右される評価基準はありません。


 


撮影:神木桃子


エコテストのテスト結果一覧ページ。6段階評価ごとに色分けされているので見やすいです。

高評価となる「とても良い=sehr gut(ゼア グート)」、「良い=gut(グート)」を獲得した商品は、エコテストのいわばお墨付きとなります。
逆に低評価の商品は買うのをお勧めしないと明確に記載されるため、テストの結果次第では商品が売れたり売れなかったりなんてことも。
エコテストは消費者の購買行動に大きな影響力を持つ情報誌なのです。







撮影:神木桃子

ドラッグストアオリジナルのオーガニックコスメブランド。企業がエコテストで高評価を獲得したことをアピールするため、商品のパッケージに認証マークを入れることもあります。


 

どんなものがテストされているの?


たとえば、2021年4月号を見てみると、特集記事は自転車。
安全かつ環境にも優しい自転車を選ぶポイントや、カーゴバイクやマウンテンバイク、E‐バイクなど、種類ごとのおすすめ商品が紹介されています。
特集以外では、ココナッツシュガー、ひよこ豆、冷凍野菜炒め、歯磨き粉&歯磨きタブレット、洗顔ローション、ほ乳瓶、ガラスクリーナーなどのテスト結果が掲載されています。



 



撮影:神木桃子


ひよこ豆のテスト結果一覧。上段はオーガニック商品、下段はそれ以外の商品と分けて記載されています。

ひよこ豆を例にとってみると、調査対象はオーガニック商品8点とそれ以外の商品12点の合計20点。
ラボでは、豆から農薬や重金属が検出されないか、容器には環境負荷の高いポリ塩化ビニル(PVC)を使用していないか、などについて解析され、結果として17点が高評価を獲得しました。

もちろん、オーガニック商品だからといって、すべて良い評価となるわけではありません。
誰もが知っているオーガニックスーパーのオリジナル商品が低評価だった例も過去にはあるのです。

いまは、誰もがインターネットやSNSを通じて、たくさんの商品情報を手に入れることができます。
しかし、それは本当に「中立的」で「客観的」な情報なのでしょうか?
インスタグラマーが企業から依頼されて「すっごくいいから使ってみて!」と商品をおススメしている投稿。

企業が広告費を支払って、PR記事だとはわからないように書かれた商品レビュー。
わたしたちは、そこに営利がからんでいると理解したうえで、情報を精査する必要があります。
だからこそ、中立的な立場で科学的な裏づけをもとに評価をするエコテストの存在はとても貴重なのです。

そうは言っても日本にはないので、生活に取り入れて、というのはもちろん難しい話でしょう。
ただ、ドイツではこのように商品を評価する仕組みがあるんだとか、エコテスト認証って実はすごいんだとか、少しでも感じていただけたら何よりです。


 


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神木桃子(こうぎももこ)
日本にてオーガニック、食品関連の企業にて勤務後、2014年秋よりドイツ在住。
フリーライターとしてドイツのオーガニック&ローカル事情に関する記事を執筆。
ロゴナ製品ではハーバルトナー<ローズ&アロエ>が好きです!

 @momococojp

 

 

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