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ファファラ精油物語 

鷺島広子 

第五回



画像出典:Wikimedia Commons

〇ラベンダー(学名:Lavandula angustifolia 科名:シソ科 抽出部位:花穂)
ファファラ アロマケアカテゴリ―;リラックス


 日本でアロマテラピーを学ぶ上で、最初の一歩となるのがこのラベンダー。そして学べば学ぶほど奥が深いなと感じるのもラベンダーです。古くから使われているハーブの中で、シソ科のものはラベンダーの他にも多くあります。例えばローズマリー、タイム、セージ、オレガノ、ペパーミント等々…精油としてアロマテラピーで使われているものも多いですね。そんなシソ科の植物の中で、なぜ「ラベンダー」が学びの最初の一歩となるのでしょう?

一つには、多くのシソ科が葉を利用するのに対してラベンダーは花穂を利用するという特別さ(葉からも精油は採取されます)、ちょうどこの季節に葉の部分から青紫色の花穂が一段高く伸びて風に揺れる様子は、それだけで南プロバンスの風?を感じることができます。

二つには、やはりその香り成分のバランスの良さ。独特の甘さと共に感じる清涼感は、その名前もラベンダーに由来する抗菌・抗ウィルス作用、免疫賦活作用などを持つラバンデュロールから。そして酢酸リナリル、リナロールといった鎮静作用の高い成分が、いわゆるラベンダー=リラックス・安眠 といった作用をもたらせてくれます。

 そして三つには、皮膚刺激が少ないこと。基本的に精油は、希釈して用いることをお勧めしていますが、同じ精油でも皮膚刺激性が大きいもの、小さいものがあります。ラベンダーに含まれる成分は、どれも皮膚刺激性が小さく、逆にダメージを受けた肌の細胞が再生していくのを助ける作用も持ち合わせています。

このような「やさしくてパワフルな力」が、ラベンダーが古来より多くの人に愛され・活用されてきた理由かなと感じます。以前、ちょうど夏至の頃に行ったヨーロッパのバイオダイナミック農場体験、朝の散歩途中で出会った野生のラベンダー、広大な丘の見渡す限り青紫の花穂が海原の様に続くラベンダー畑、どちらも目にも心にも優しく染み渡ったことを思い出します。多くの人たちの体の傷だけでなく心の傷を癒してきた植物だなと感じました。

元々標高が高いところに自生しているラベンダー、標高が高くなればなるほど、受粉してくれる蜂を呼ぶために甘い香りを作ります。同じ場所で採取されても、他の植物と同様、その年の気象条件などによってももちろん香りは異なってきます。

香りが神経系にもたらす作用(主に鎮静)、免疫賦活作用、皮膚再生への作用、どれをとっても高い作用を持つラベンダーは、どの精油とも相性よくブレンドできます。ブレンド全体をまとめる働きもよく知られていますが、合わせる相手の植物の力を増幅する作用もあるように感じています。

 例えば同じ鎮静系のカモミールとのブレンドは、全体としても鎮静作用を持ちますが、カモミールの包み込むような特性を際立たせますし、逆に肌や心をしゃきっとさせるローズマリーとのブレンドは、両者ともに老廃物を流し、筋肉痛などの緩和にも役立つので、ローズマリー、ラベンダー、ジュニパー、レモンのブレンドは特に暑い夏の運動後などにお勧めです。また神経が高ぶって眠れないとき、夜になると咳が出て眠れないときは、呼吸を深くするシダーウッド、安心感をもたらすスイート・オレンジ、そしてラベンダーのブレンドを試してみてください。安心の三拍子がそれぞれの相乗作用を持って働いてくれるのを実感できることでしょう。
 
蒸し暑い夏がやってきました。ラベンダーとベルガモットの組み合わせに、ティートリーやゼラニウムなどお好みの精油を1種類加えてバスソルトなどを作って夜のお風呂でゆったり浸かるのもよいでしょう。元々水はけのよい乾いた土地、風が吹き抜ける高い土地に生育するラベンダーが、時にジメっとした心身に、爽やかな風を吹かせてくれるかもしれません。

ティートリー、ラベンダーと比較的使いやすい精油が続きましたが、次回は花の中の花、イランイランの予定です。どうぞお楽しみに。

以上


 




ラベンダー・ファインBIO・GC


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鷺島広子(さぎしまひろこ)

ホリスティックアロマサロン H【a∫】(アッシュ) 主宰
葉っぱのうらがわ 代表
アロマ&ハーブセラピスト。

12年間会社員として大手メーカーに勤務。システムエンジニアとして主にコミュニケーションロボットなど人の感覚に関わるシステム開発に携わる。自らの経験から植物療法の有用性を強く感じ、また人から人へ直接伝えていける環境を求め、2006年にプライベートサロンを開設。同時に様々な植物療法に関わるモノづくりを行うメーカーとの関わりが増え、2013年より植物と人との関わりをテーマにした場づくりをメインに行う“葉っぱのうらがわ“を立ち上げる。アースデイ東京やフジロックなどの野外イベントでも確かな材料で暮らしに役立つアイテムを作るワークショップを多数実施。「さとやまハーバルライフ」、「ボタニカルヒーリング」など、植物を直接感じ、暮らしに役立てるフィールドワークを行う。
サロンでは植物の恵みを心身の美と健康に役立てる季節のスキンケア、セルフケアアドバイス、インド式ヘッドマッサージセラピスト養成などの講座を実施、葉っぱのうらがわでは商品のコーディネートやイベント企画を行っている。東京都の国分寺市にある「暮らしを耕すマーケット」で、ファファラをはじめとするアロマやハーブのブランドを取り扱い、セルフケアアドバイスと共に販売中。2019年11月よりファファラのカテゴリー別講座を担当。


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