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ファファラ精油物語 
鷺島広子
第50回 「マヌカ」
 


 

〇マヌカ(学名:Leptospermum scoparium 抽出部位:葉)
ファファラ アロマケアカテゴリー:ウェルビーイング



マヌカと聴いてハチミツを思い浮かべる方も多いかと思いますが、マヌカの花はどんな花かを知る人は多くないかもしれません。和名では、御柳梅(ギョリュウバイ)といわれ、その名の通り梅の花に姿形が似ていて、白やピンク、種によっては紅梅の様に赤い花をつけるものもあります。名前に梅が付きますが、バラ科ではなくフトモモ科の植物です。この花からマヌカハニーと呼ばれる蜜が採れます。

マヌカはミュージーランドの先住民のマオリ族が古くから薬草として大切にしてきた植物で、ニュージーランドではティーツリーというと、一般的にティーツリーと呼ばれているMelaleuca alternifoliaではなく、マヌカの方をさすことが多かったようです。傷や関節炎にも用いられて、葉っぱは、免疫促進や抗菌・抗ウィルス作用・抗酸化作用を持つお茶としても用いられてきました。

精油が採取されるのも葉の部分で、甘く温かみのある香りがします。ユーカリやティーツリーなどの他のフトモモ科の精油と比べると1,8-シネオールの含有がないせいか、とてもやわらかな印象です。肌への刺激も少ないため、抗菌・抗炎症作用の強さは群を抜いて高く、敏感肌やトラブルが起きている状態でも使うことができる精油の一つです(かならず希釈して用います)。

マヌカの芳香成分には、マツやモミなどの針葉樹に含まれるカジネン(α、β、δ)、コパイバにも含まれるコパエンなど、セスキテルペン類が多く、抗菌・抗炎症・免疫賦活などの作用、リラクゼーションを促す作用が高いことも頷けます。

個人的にはこの香りを嗅ぐと、不思議と「松竹梅」という言葉が連想されます。すっと気が通るような松の様な香り、竹のすがすがしさ、梅の花から感じるほのかな甘さ、このすべてが感じられる気がするからです。日本における松竹梅のように、この植物が自生する土地に暮らす人たちにとっては、常に守り神の様にそばに佇む、大切な植物であることもこの連想に繋がっている気がしています。そのせいか、マヌカの香りを嗅ぐと、何かに守られているような気持ちになります。

トラブルが起きているお肌へ、同様に鎮静・抗炎症作用を持つヤロウやカモミール・ジャーマンなどとブレンドしてバームやトリートメントオイルなどに用いるのもおすすめです。
また、やはりフトモモ科の植物の香り全般とも相性がよいので、ユーカリやティーツリー、ニアウリなどとブレンドして、抗菌や免疫力向上を目的とするアロマスプレーや芳香浴によいでしょう。お好みの柑橘類を加えるとまとまりの良い香りとなります。

ちょっと意外なのですが、ローズ・ミルラ・マヌカのブレンドがエキゾチックな香りに仕上がります。美容効果も抜群、マチュアな肌への有用性も期待できるのでこれで美容クリームを作ってみようとワクワクしています。

次回はローズの予定です。お楽しみに。








  
ファファラ マヌカ野生    



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鷺島広子(さぎしまひろこ)
ハーバリスト・アロマセラピスト
ホリスティックアロマサロン H【a∫】(アッシュ) 主宰
葉っぱのうらがわ 代表

12年間の会社員として大手メーカーにてシステムエンジニアとして主にコミュニケーションロボットなど人の感覚に関わるシステム開発に携わる。自らの経験から植物療法の有用性を強く感じ、また人から人へ直接伝えていける環境を求め、2006年にプライベートサロンH【a∫】(アッシュ)を開設。いにしえからの植物と人との関わりが手仕事、モノづくりや商品として繋がっていく場づくりとして2013年“葉っぱのうらがわ“を立ち上げる。
アースデイ東京やフジロックなどの野外イベントでも確かな材料で暮らしに役立つアイテムを作るワークショップを多数実施。「さとやまハーバルライフ」、「ボタニカルヒーリング」など、植物を直接感じ暮らしに役立てるフィールドワークを行う。植物の恵みを心身の美と健康に役立てる季節のスキンケア、セルフケアアドバイス、インド式ヘッドマッサージセラピスト養成などの講座を実施。書籍「ケルトの植物」読書会を2015年より実施し開催回数100回を超える。植物の恵みを活かす商品コーディネートやイベント企画を行い、東京都国分寺市のカフェスロー内にある「暮らしを耕すマーケット」では、ファファラをはじめとするアロマやハーブのブランドを取り扱い、セルフケアアドバイスと共に販売中。


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