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ファファラ精油物語 
鷺島広子
第55回 「アンジェリカ・ルーツ」
 


 

〇アンジェリカ(学名:Angelica archangelica 抽出部位:根)
ファファラ アロマケアカテゴリー:守られて



アンジェリカって何?と聴かれたときに「ケーキの上にのっていた緑色のフキみないなの」と伝えて「あーあれね!」と分かる方はもしかしたら若い方には少ないかもしれません。私が小学生くらいの時の生クリーム系のケーキの上にのっていたアンジェリカの茎の砂糖漬けは、西洋では古くから親しまれているもので製菓材料としても売られています。独特の香りと触感が好きでしたが、ケーキも多様化し最近ではあまり見なくなったように思います。

和名が西洋当帰というと合点がいく方もいらっしゃると思います。漢方薬で用いられている生薬の当帰(A. acutiloba)や大和当帰などいくつか種類がありますが、血を補い、巡りを良くするため、冷えや月経にまつわるトラブルや更年期など女性特有の不調の改善に用いられる点はどれも共通しています。

アンジェリカは聖ミカエルのハーブとも言われています。ドイツやフランスなどでの俗称としても「天使の草」、「大天使の根」と呼ばれています。学名の属名(Angelica)はラテン語の天使の意味、そして種小名(archangelica)は大天使を意味します。天使+大天使という意味合いを持つ植物は他に類をみないでしょう。

生薬として用いられるのは最も薬効が高い根の部分で、アンジェリカの精油もまた根から採られます。根を含めた全草が古くから心臓やリンパ系の強壮剤としても使われてきました。またペストなどの疫病が蔓延した際にも処方箋として使われてきた歴史やパラケルススも万能薬として取り上げているなど、様々なものから”護ってくれる“天使の植物として人々がアンジェリカを扱ってきたことがその名前にも反映されているのでしょう。

精油は、ドライでいながら甘さや温かみがあり、スパイシーでいながら奥に柔らかさを感じる独特の香りです。単体で香りを嗅いでいると、体の奥底に眠っている生命力を呼び覚まし、さらに心の奥の無意識の部分にも届いているような気がします。そしてどこかしっかりと支えてくれるような安心感は、まさに天使にまもられている、そんな感じです。

ブレンドにおいてもしっかりと安定感を持って他の香りをまとめてくれる役割を持ちます。ゼラニウムやラベンダーなどのハーブ系全般とも相性よく、またクラリセージなど女性の不調に役立つ精油との相乗効果も期待できます。カルダモンやコリアンダーなど軽めのスパイス系の精油もよいでしょう。アンジェリカの精油は光毒性を含み、また高濃度で用いると皮膚刺激にもなりますので、ごく少量用いること、また日中のスキンケアには不向きなことを考えると、夜のケアのアイテムに用いるのがおすすめです。

ゼラニウム、クラリセージ、グレープフルーツにわずかのアンジェリカのブレンドは、PMSや更年期の抑えようのないイライラ感や鬱滞感のある身体に効果的です (ご自身が良い香りと思う時に使うのも大切です) 。また、パワフルさでは負けていないロックローズと合わせると疲労困憊、自信喪失といった時の究極の切り札になり得るブレンドかと思います。

ファファラのブレンド精油にもアンジェリカは効果的に使われていて、守られて「オーラ」や、JOYに含まれています。どちらのブレンドも様々なシーンでサポートしてくれる香りです。私たちの奥底にある生命力を呼び覚まし、生きる活力を与えてくれる植物アンジェリカの力を借りてみてはいかがでしょうか?

次回はコリアンダーシードの予定です。お楽しみに。

以上





 
ファファラ アンジェリカ・ルーツ



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鷺島広子(さぎしまひろこ)
ハーバリスト・アロマセラピスト
ホリスティックアロマサロン H【a∫】(アッシュ) 主宰
葉っぱのうらがわ 代表

12年間の会社員として大手メーカーにてシステムエンジニアとして主にコミュニケーションロボットなど人の感覚に関わるシステム開発に携わる。自らの経験から植物療法の有用性を強く感じ、また人から人へ直接伝えていける環境を求め、2006年にプライベートサロンH【a∫】(アッシュ)を開設。いにしえからの植物と人との関わりが手仕事、モノづくりや商品として繋がっていく場づくりとして2013年“葉っぱのうらがわ“を立ち上げる。
アースデイ東京やフジロックなどの野外イベントでも確かな材料で暮らしに役立つアイテムを作るワークショップを多数実施。「さとやまハーバルライフ」、「ボタニカルヒーリング」など、植物を直接感じ暮らしに役立てるフィールドワークを行う。植物の恵みを心身の美と健康に役立てる季節のスキンケア、セルフケアアドバイス、インド式ヘッドマッサージセラピスト養成などの講座を実施。書籍「ケルトの植物」読書会を2015年より実施し開催回数100回を超える。植物の恵みを活かす商品コーディネートやイベント企画を行い、東京都国分寺市のカフェスロー内にある「暮らしを耕すマーケット」では、ファファラをはじめとするアロマやハーブのブランドを取り扱い、セルフケアアドバイスと共に販売中。


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